リワークで何をする?具体的な内容とその効果、アフターフォローを徹底解説!

当事者の方向け

休職から復職する際、体調・体力等多くのことが不安ではありませんか?リワーク(復職プログラム)は、職場復帰を目指す方にとって重要なステップとなります。しかし、そもそも「リワーク」という言葉自体あまりなじみのない言葉です。「リワークでは具体的に何をするのか?」「どんな効果があるのか?」「復職後もサポートはあるのか?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。

そこで本記事では、リワークプログラムの具体的な内容やメリット、参加方法、さらにリワーク後のアフターフォローについて詳しく解説します。復職を目指す方にとって有益な情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。


リワークとは何か?その目的と基本情報

リワーク(return to work)とは、精神的な不調や病気で休職中の方が、職場復帰に向けて必要なスキルや準備を整えるためのリハビリテーションプログラムの総称です。このプログラムは、医療機関や行政、福祉サービスなど、さまざまな機関で提供されています。

リワークの目的

  • 生活リズムの改善:復職に向け、規則正しい生活習慣を取り戻す。
  • ストレス対処スキルの習得:仕事でのストレスを効果的に管理する方法を学ぶ。
  • 復職後の負担軽減:模擬職場を体験し、スムーズに職場に戻るための準備を整える。

上記の中で自分なりの目標を選びます。リワークは、単なる訓練ではなく、精神的な安定を保ちながら復職を成功させるための包括的なサポートを提供します。


リワークでは何をする?具体的な内容を紹介

リワークプログラムの内容は提供機関によって若干異なりますが、ほとんどのリワーク機関で以下のような活動が行われます。

1. 日常生活のリズムを整える

リワークでは、定期的な通所を通じて生活リズムを整えることが重視されます。朝決まった時間に起き、定期的に日中の活動を行うことで、復職後の生活に備えます。雇用している企業にとっては、この「休まず出勤する」ことが最重要になるので、特に大事なポイントです。

2. ストレス対処法の学習

心理教育やグループワークを通じて、ストレスの原因を理解し、対処法を学びます。具体的には、リラクゼーション法や認知行動療法のスキルを取り入れることが一般的です。多くは職場でのストレス経験があることから、自分なりにストレス対処スキルを身に着けることはとても重要です。

3. 職場で必要なスキルの訓練

リワークでは、実際の仕事を想定したオフィスワークやコミュニケーションスキルの向上を目的としたトレーニングが行われることも多いです。例えばパソコンスキル(Word、Excel+α)に加え、事務作業や軽作業、場所によっては農作業で体力作りを行うところもあります。※多くは選択式で、受講前にプログラムを決めます。

4. 復職後のシミュレーション

職場復帰後のシナリオを想定し、トラブルや困難への対応方法を学ぶプログラムもあります。これにより、復職後の不安を軽減します。講義形式での座学だけでなく、模擬職場を想定したロールプレイで、「仕事の断り方」「飲みに誘われた時の断り方」など、一般的に断りづらい方法をすることもあります。


リワークの効果とメリット

リワークに参加することで得られる効果は多岐にわたりますが、主なメリットは以下の通りです。

1. 心身の安定

リワークを通じて規則正しい生活を送ることで、心身の安定を取り戻すことができます。休職中は自分なりに時間を使える反面、生活リズムは働いている時よりも自由な分、乱れがちです。急に朝早く起きると睡眠不足から本来のパフォーマンスを出せないこともあるので、事前に生活リズムを整えておくことが大切です。

2. スムーズな職場復帰

復職に必要なスキルや知識を身につけることで、職場復帰の成功率が向上します。休職中はただでさえ仕事から離れているので、いわゆる「カン」も鈍っているでしょう。休職中にメリハリをつけておくことで、特に復職初日が楽になります。

3. 再発のリスク軽減

ストレス対処法や職場での対応策を学ぶことで、再発のリスクを軽減します。特に休職していた人が復職後に再休職することが多いと言われていますが、厚労省の研究によれば、リワークを利用しなかった場合の再休職リスクは1.89倍と言われています。適切なリワークプログラムを受けることで、より復職及び就労の継続がしやすくなるということです。

※リンク:うつ病患者に対する復職支援体制の確立 うつ病患者に対する社会復帰プログラムに関する研究(2013)


リワークに参加する方法

リワークプログラムに参加するためには、まず利用したい機関を選ぶことが重要です。医療機関、行政機関、福祉サービスのいずれかを選択し、それぞれの利用条件や費用を確認しましょう。

利用の流れ

  1. 問い合わせ:リワークを提供している機関に問い合わせる。(本人or家族、職場からでもOK)
  2. 面談:自身の状況やニーズについて相談する。(初回はインテーク面談にて、今までのことを話すことが必要です ※職員の方が聞いてくれるので、事前準備は不要です)
  3. プログラム開始:適切なプログラムに参加する。(手続きに1か月~2か月かかることもあるので、早めの相談をお勧めします)

「リワークが出来る就労移行支援事業所の紹介」

リワークに参加するための選択肢として、就労移行支援事業所を活用するのも一つの方法です。これらの事業所では、リワークプログラムの一環として生活リズムの改善やスキルアップ、模擬職場でのトレーニングが提供されるほか、復職後の定着支援も行っています。

参考リンク:就労移行支援事業所のお勧めはコチラ↓↓をご覧ください(見学時に「リワークとして使用したい」と伝えるとスムーズです


リワーク後のアフターフォローも重要

リワークプログラムは復職を目指す重要なステップですが、職場復帰後も継続的な支援を受けることが出来ます。ここでは、リワーク後のアフターフォローについて解説します。

アフターフォローの目的

  • 職場環境への適応を支援(職場に訪問してもらいましょう)
  • 再発防止やストレス管理のサポート(職場に話しにくいことは相談員に話しましょう)
  • 職場定着を目指した長期的なサポート(サポート期限が長いところを選びましょう)

主なアフターフォロー内容

定期的な面談

復職後も専門の職員やカウンセラーが面談を行い、職場での困難やストレスについて相談できます。これにより、復職後の不安定な状況を早期に解消します。上司に話した方が良い内容・外部の相談員に話す内容、と分けて相談することが出来ます。上司に相談することに悩んだら、まずは外部の相談員に相談できるのは良いですね。

職場との連携支援

職場の上司や同僚との連携を強化するため、働きやすい環境づくりをサポートしてくれます。例えば職場に直接伝えにくいことを相談員に話して、代わりに会社に伝えてくれることもしてくれます。必要に応じて、勤務時間や業務内容の調整もしてくれます。

定着支援サービス

就労移行支援事業所では、復職後も継続的に支援を行う「定着支援サービス」が提供されます。訪問や電話相談を通じて、職場での課題を解決します。期間は3年間です。多くの定着支援サービスとでは、月に1回の企業訪問をしてくれるところが多いですね。

同じ境遇の人との交流

リワーク経験者同士の交流会やグループセッションを通じて、悩みや経験を共有する場を提供してくれる機関も多いです。同じ境遇の仲間がいることで、安心感を得られるでしょう。もちろん自由参加なので、集まりが苦手な場合は無理に参加する必要はありません。

アフターフォローを提供する機関

  • 医療機関: 主治医や専門スタッフによるフォロー。(主治医がリワークを行っていれば半永久的)
  • 福祉サービス: 就労移行支援事業所の定着支援サービス。(最大3年間)
  • 行政機関: 専門スタッフによるフォロー。(期間に決まりはないが早めに終了する)

「転職を目指す場合のエージェントの紹介」

もし復職ではなく転職を検討されている場合は、専門の転職エージェントを利用するのもおすすめです。転職エージェントでは、あなたのスキルや経験に基づいて適切な求人を紹介し、応募書類の添削や面接対策などもサポートしてくれます。また、障害者雇用に特化したエージェントも多く存在しますので、自分に合ったエージェントを選ぶことが重要です。

参考リンク:エージェントのお勧めはコチラ↓↓をご覧ください

これらのエージェントを活用することで、新たなキャリアへの第一歩を安心して踏み出すことができます。

まとめ

リワークでは、生活リズムの改善やストレス対処法の学習、職場復帰のシミュレーションなど、さまざまな活動が行われます。これらのプログラムを通じて、復職後の不安を軽減し、安定した職場復帰を実現することができます。リワークへの参加を検討中の方は、ぜひこの記事を参考に、自分に合ったプログラムを見つけて、スムーズな復職を目指してください

最後までお読みいただきありがとうございました。

ちゃれ

『障害者雇用で優しい社会に』

◆今まで精神科クリニックで臨床心理士/ケアマネージャーとして、就労支援施設でキャリアコンサルタント/ジョブコーチとして、多くの方の就労をサポートしてきました。

◆障害のあるなしに関わらず、すべての人が自分らしく生きられるよう、様々な働き方での自己実現を応援しています。

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